質問の技術だけでは、会えない。続かない。仕事にならない。
インタビューの技術を学べる本や講座は、たくさんあります。質問の組み立て方、話の深掘り、場の運び方。どれも大切です。
でも、そこにないものが三つあります。
そもそも、どうやってその人に会うのか。予算も時間も潤沢にある大企業でさえ、会いたい人に必ず会えるわけではありません。ほとんどの人は、依頼の一通で止まっています。
一度いいインタビューができたとして、それをどこに置くのか。次に会いたい人へ、自分を示す場所はあるのか。企業や大メディアにいれば、場は最初から用意されています。個人には、ありません。
そして、それをどう収入にするのか。ここが見えないまま「学んでよかったね」で終わってしまう人を、僕はたくさん見てきました。
世の中のインタビュー講座が教えてくれるのは、多くの場合、まん中の「本番」です。この講座で扱うのは、その前とあとにある三つ。本番の技術は、学べる場が他にたくさんあります。
20年前、インタビューを仕事にしたいと思ったとき、僕がいちばん知りたかったのは、この三つでした。誰も教えてくれなかったので、ずいぶん遠回りをしました。
この講座では、質問の技術は扱いません。それを学べる場は、前述のとおり、世の中にたくさんあるからです。
入口と、場と、出口。この三つに絞ります。講義で聞いて終わりではなく、ご自身の依頼文と、ご自身の場について、その場で考えていただく時間です。
第1部から第3部は、一方的な講義にはしません。参加されるみなさんと対話しながら、僕の経験を具体的にお話ししていきます。そして第4部は、そこにさらに集中して、おひとりずつの状況にお答えする時間です。
もうひとつ。AIの話は、第1部のリサーチだけではありません。場をつくるとき、続けるとき、収入にするとき。それぞれの場面で、僕がいま何をどう使っているか、そしてこれからどう使おうとしているかを、通してお話しします。
下調べ以上のことは聞き出せません。ただし、AIが変えたのは調べる速度であって、感じ取る力ではない。何をAIに任せ、何を自分でやるのか。
この夏、カナダのピアニスト、アレクサンドラ・ストレリスキさんにインタビューするまでの全工程を、そのまま開示します。再生回数は世界で6億5000万回を超え、その音楽はアカデミー賞の授賞式や『ダラス・バイヤーズクラブ』でも流れた方です。コネはゼロ。僕の英語も、流暢ではありませんでした。それでも、どうやって一時間の対話にたどり着いたのか。
依頼は英語でした。どんな文面を、誰に、どの順番で送ったのか。返事が来るまでに何が起きたのか。そこも隠さずにお見せします。
そして依頼文。20年前、何の実績もなかった頃から会うことができて、いまも会い続けられている。特別な能力があるからではありません。一つひとつの要素は、どれも飛び抜けていない。ただ、70点のものを三つ、四つ、五つ、六つと増やしてきました。
人は一点で判断しません。全部を足して「この人になら、時間を作ってもいい」と決めます。その足し算の中身を、分解してお渡しします。
聞いた話を置く場所。次に会いたい人へ、自分を示せる場所。それが場です。
Podcast、YouTube、ニュースレター、イベント、フリーペーパー——器はいくつもあります。合うものは、人によって違います。
映像が向いている人もいれば、声だけのほうが断然いい人もいます。カメラの前だと固くなるのに、音声だけになった途端によく喋る人。逆に、表情と場の空気で伝わる人。そして、そもそも映像も音声も向いていなくて、書いたほうがいい人もいます。ここを取り違えたまま続けると、続かないのは当たり前なんです。
その場でご相談いただいた方には、あなたに合った形を診断します。時間の許す限り、できるだけお答えします。
僕がこの話をできるのは、自分でPodcastもYouTubeもニュースレターも作り続けてきたからです。そして20年、企業や個人の「話す場」をプロデュースし続けてきたからです。Netflix、横浜美術館、石田衣良さん——企画から収録、継続の設計まで。「自分で場を持つ側」と「人の場をつくる側」。両方をやってきました。
ここが、いちばん想像しにくいところだと思います。好きなことが仕事になるなんて、と。
でも、道は一本ではありません。聞いた話を有料のコンテンツにする。インタビューの技術そのものでコンサルティングをする。本にする。講座にする。1対1のセッションにする。企業から「うちの話す場をつくってほしい」と頼まれることもあります。同じ一本のインタビューが、いくつもの入口になります。
僕は20年、自分でインタビューをして、自分で場を持って、そこで食べてきました。何をいくらで出してきたか。どれが伸びて、どれが伸びなかったか。できるだけ具体的に、数字も含めて、包み隠さずお話しします。
会いたい人に会って、その話が誰かに届いて、それで暮らしが立つ。それは、じゅうぶん現実的な話です。
ここが、この講座のもうひとつの本体です。三つの話を聞いたあとで、ご自身の状況に引きつけて考える時間にします。
会いたい人への依頼文をお持ちの方は、当日お手元にご用意ください。ご本人の許可をいただけたものは、その場で拝見します。
場についても、その場でご相談いただけます。すでに番組や媒体をお持ちの方には改善点を。まだない方には、あなたに合った形を一緒に見つけます。
機材のご相談も、ここで。音声や映像でやると決めた方には、何を買えばいいかをお伝えします。そこで止まってしまう方が、いちばん多いので。
「この依頼文でいいのか」「自分に合った場は何か」「これはいくらで出すべきか」。時間の許す限り、その場でお答えします。当日の講義では扱いませんが、質問やインタビューそのものの技術についても、ここではもちろんお答えします。
インタビューを仕事にしたい、という相談をよく受けます。
その多くの方が、質問の技術は学んでいます。本も読んでいる。でも、会いたい人に会えていない。あるいは一度会えても、続いていない。そして、それで食べていく道が見えていない。
僕自身、20年前はまったく同じところにいました。技術を学ぶ場所はあっても、入口と場と出口を教えてくれる場所はなかった。だから、この講座では、僕がやってきたことを全部お伝えします。
みなさんには、インタビューを、ずっと続けられるものにしてほしいと思っています。そのために必要なことを、一日で。
早川洋平
プロインタビュアー/キクタス株式会社代表取締役
1980年、横浜生まれ。中国新聞記者等を経て2008年起業。羽生結弦、吉本ばなな、髙田賢三、ケヴィン・ケリーら各界のトップランナーから市井の人々まで、国内外分野を超えて20年で2,000人以上にインタビュー。13年からは戦争体験者の肉声を発信するプロジェクト『戦争の記憶』にも取り組む。『We are Netflix Podcast@Tokyo』『横浜美術館「ラジオ美術館」』『石田衣良「大人の放課後ラジオ」』などメディアプロデュースも多数。インタビューマガジン『LIFE UPDATE』を日英で配信。著書に『会う力』(新潮社)。
『会う力 ── シンプルにして最強の「アポ」の教科書』
新潮社/2025年。この講座の「入口」にあたる部分を、一冊にまとめたものです。
インタビューに興味のある、すべての方。
ライター、編集、広報、営業、経営者、Podcaster。すでに番組や媒体をお持ちの方も、これから始めたい方も。そして「インタビューを仕事にしたい」と思っている方。プロ・アマは問いません。
国内外どこからでもご参加いただけます。お申し込みが完了すると、参加用のリンクが自動でメールに届きます。当日は、そのリンクからご参加ください。
当日ご参加いただけない場合も、後日アーカイブをご覧いただけます(公開から一か月間)。
お申し込みと決済は Luma で行います。
本講座はLumaの決済システムを利用しています。お客様のご都合によるキャンセル・返金はお受けしておりません。当日ご参加いただけない場合も、後日アーカイブを一か月間ご視聴いただけますので、ご安心ください。
なお、主催者都合により開催が中止となった場合は、参加費を全額返金いたします。
当日の様子は録画し、ご参加のみなさまに一か月間のアーカイブとしてお届けします。Q&A・ご相談の時間も含まれます。
また、この録画は編集のうえ、後日販売させていただく場合があります。その際は、ご相談内容から個人が特定されることのないよう編集いたします。
ご登録いただいた個人情報は、キクタス株式会社がお預かりし管理いたします。キクタス株式会社の個人情報取り扱いについては、プライバシーポリシーを必ずご確認ください。
お申し込みの際にご提出いただいた個人情報については、キクタスの広告・宣伝・販売促進活動(電子メールやダイレクトメール等)、製品やサービス、各種イベント、キャンペーンのご案内・募集やアンケートのご依頼等に利用させていただく場合があります。
また、ご登録いただいたメールアドレスは、無料のインタビューマガジン『LIFE UPDATE』の配信にも利用させていただきます。配信は、いつでもメール末尾から停止いただけます。
第1部で全工程を開示する、カナダのピアニスト、アレクサンドラ・ストレリスキさんへのインタビューです。コネはゼロ、依頼は英語の一通から始まりました。
インタビューマガジン『LIFE UPDATE』より。
会えなければ、何も始まりません。
その一歩を、一日で。